2005年 ETUDE Verticalチュード垂直
2005年 ETUDE Verticalチュード垂直
今年のワイン会は、ETUDE の垂直からスタートです。
今回は、どうしてもこのシェフのお料理と合わせたかった!という私の思い入れもあり秋のワイン会で大好評だった『リストランテ・ヒロ マーレ』が再び登場。数多あるイタリアンの中で、VIVAイチオシのお店でございます。
冬の海を眺めるのも良いものです、これにETUDE三昧とくればごきげんな冬の休日ではないでしょうか。
プロローグ
カリフォルニアで最も確かな腕を持ち成功をおさめた、トップ・ワインメーカー&コンサルタントのひとりに名をあげられるトニー・ソーター。
アロウホ、ニーバウム・コッポラ、ダラ・ヴァレ、モラーガ、スポッツウッド、 ヴィアデル…トニーが手がけたワイナリーには枚挙にいとまがありません。
1982年に設立された『ETUDE Wines』=スペクテーター誌がそれこそ星の数ほどある中から選ぶ、トップ25の五つ星ワイナリーに名を連ねるまで築き上げた銘柄です。
彼の地位と名声をここまで押し上げたのは、畑をまったく持たないトニーがこれほどまでのワインを造り続けてきた功績に他なりません。どれほどの若きワインメーカーたちをふるいたたせたことでしょう。多くの葡萄栽培農家がトニーからの打診を待ちわびたことでしょうか。
自分の銘柄「ETUDE」に力を注ぐため、それまで請け負っていたワイナリーのコンサルティングから手をひいてほどない2001年9月に、その『ETUDE Wines』を豪州・米国のワイングループ「ベリンジャー・ブラス・ワイン・エステート」に売却。
トニーはその後も同ワイナリーに残り、ベリンジャーのマネージャーと共に『エチュードのブランドに見合うワイン生産が可能な区画を、ベリンジャー所有のカネロス地区にあるブドウ畑から選ぶ』作業を続けました。
ベリンジャーはソノマにあるRMSブランディーの施設を買い上げ、エチュードの生産量を3倍に増やす計画をたて、2004年にはフルスケールでオペレーションが開始されたとか。
『ETUDE Wines』を人手に渡してまで成就させたかったトニー・ソーターの夢とは「畑を所有すること」でした。1997年、極上ピノが栽培されるというオレゴンに【SOTER VINEYARDS】の誕生という形で実を結んだのです。
VIVAのワイン会でもしばしばサーヴしてきたスパークリングやピノ・ノワールですが、今回はHAND OVER の時期をはさんだヴァーティカル・テイスティングをいたします。はたして、味わいに差は出ているのか、経年変化やいかに…。
ブラインドで、1本だけETUDEのポジティヴ・セレクションである『エアルーム』を入れてヴィンテージを当てにかかる、という企画も用意したのですが、その差が歴然としており全員正解。
今回の垂直は本当にいろいろな発見がありました。それぞれの年でエージングの状況が違い、各年の葡萄の出来が異なり、当然飲んだワインの全て味わいにもその差が出ているのですが、ランダムに違うというわけではなく、やはり一本の線でつながっている感じがしました。これは、エチュードのような超良質のワインのなせるワザなのだと思います。全員正解が物語る、レギュラーとエアルームの差。葡萄の力が違う…。たおやかなピノの特徴を体現する従来のエチュード、そしてフルーツの圧倒的な凝縮感をまとうエアルーム。98年のエアルームのさらなる熟成を気長に待つことにしましょう。
日時: 2005年1月29日(土) 午後1時
会費: 20,000円
会場: RISTORANTE HiRo MARE リストランテ・ヒロ マーレ
TEL: 0465-24-1510
ワインリスト
ALL PINOT NOIR
- – 1996 ETUDE Wines
- – 1997 ETUDE Wines
- – 1998 ETUDE Wines Heirloom
- – 1999 ETUDE Wines
- – 2000 ETUDE Wines
- – 2001 ETUDE Winess
MENU
- – 白子と白魚のフリット2点盛り
- – 鮟鱇のカルパッチョ
- – 太刀魚と茄子のスパゲティーニ
- – サワラのソテー 小田原ほうれん草と共に
- – チーズ ミモレット&ペコリーノロマーノ
- – カフェ