2007年 夢のワイン合宿 at ゆめや 第二弾 in 新潟

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2007年夢のワイン合宿 at ゆめや 第二弾 in 新潟
Dream Getaway at Yumeya in NIGATA

有名旅館『ゆめや』で、まさに夢のようなワイン会を敢行したのは、2年前の3月のことでした。
あの時は被災地となった新潟で。。と思い立ち、実現の運びとなったわけでございます。きっとこんな企画ができるのは、かかる事情を受けた最初で最後…と思っていましたが、その時の参加者から「どうしてもまた『ゆめや』で合宿したい」とリクエストをいただいておりました。

今回も『ゆめや』の若女将=マヤさんのご理解を賜り、前代未聞の合宿第二弾再び。がんばります。本邦初上陸のピノ・ノワールや究極の白シャルドネ共演で盛り上がりましょう。

ワインは下記の銘柄をセレクト。
【Kongsgaard The Judge Chardonnay 2004】
【Peter Michael Point Rouge Chardonnay 2004】

コングスガードのザ・ジャッジは、もうお馴染みですね。
ピーター・マイケルのポイント・ルージュは、紅い印→【Point Rouge = Red Dot】
傑出したクオリティを持つバレルが、ワインメーカーの手で選りわけられることがあります。そのバレルには紅い印をつけたところから由来した名で、フルーツはアレキサンダー・マウンテン・エステートから。造られるのは良年の年のみです。
両銘柄ともに蔵出し価格は同じです。が、入手困難さをはかるなら、このポイント・ルージュのほうがはるかにキビシイ。これをサイド・バイ・サイドで飲み比べてみる幸せ、いかがですか?
ナパとソノマ、そして標高や生粋のナパっ子とフランス人の造り手といういろいろな角度から見た違いを堪能できることと思います。

【Abiouness Wines Pommart Clone Pinot Noir】
ピノ・ノワールは、昨年末のアント・ヒルに続いて、おそらく本邦初公開の銘柄です。Nicole Abiounessはヴァージニア出身。ワインに魅せられ単身ナパに乗り込みます。CIAを卒業後、オーストリアやフランスで修行を積み再びナパに戻ってきたニコルは、ワイン造りへの情熱とその実力を買われ私が敬愛する人達に認められることになりました。
『シャペレー』のフィリップ・タイタスが最初に、そしてジョン・コングスガードが彼を雇いいれたのです。フィリップやジョンをよく知る私にとって、ニコルがどれだけ真摯な姿勢で造りに臨んでいるか、この事実だけで十分わかるというもの。彼が満を持して造った自分のピノ・ノワール。ポマールのクローンを使った生産量わずか95ケースの至宝の雫!

このほか、地物の村上牛ステーキに合う赤や仕込みのフレンチを現在選定中です。 今回は一点豪華主義よろしく、高価かつ入手超困難で滅多に体験できない銘柄を楽しみたいと考えています。ゆーっくり飲んで温泉につかって。食材の宝庫、越後の冬のお料理に舌鼓を打ちながら浮世を忘れるナイスな企画です。マヤさんに会いに行きましょう。『ゆめや』のもてなしを自身で体験してみましょう。

日時: 2007年3月24日(土)~25日(日)  ワイン会 = 24日午後6時~
会場: 新潟県 岩室温泉 著莪の里 ゆめや
予定会費: 2名1室   : 62,000円
    3~4名1室   : 52,000円
電話: 0256-82-5151

ワイン合宿リポート

団体客をとらないポリシーを貫く宿をリスペクトして、どんなことがあっても10名以内での会にしようと決意。今回平均年齢が高いわりに頑強な肝臓をお持ちでかつ貪欲な10名にて、ビールや日本酒も織り交ぜ空けたワインは約20本。用意したワイン数本は次回持ち越しという、情けないのか嬉しいのかわからない状況の中、シアワセに幕をおろしました。

「大事なワインと大切な時間をシェアするなら」の意気込みを肌で感じた持ち寄りワインの数々。そして前回同様、マイグラス持参というご協力もいただきました。お料理とのマリアージュを考え、途中に新潟が誇る水のごとく清冽な地酒=鄙願、サントリー ザ・プレミアムモルツやベルギービールなどの変化球を織り込みながら、あっという間に最初の10本が空いてゆき、今回用意したマドンナ愛飲のノルウェー産ミネラルウォーター『VOSS』も大好評。あまやかな喉越しに800m入ボトル12本が瞬く間になくなりました。

今回も嵐の前の静けさ…

本邦初公開の『Abiouness』、これまで飲んできたピノとは、明らかに何かが違う。『キスラー』や『マーカッシン』に代表されるような冷たいかんじとは異なるうえ、『ピゾーニ』や『ABC』などを彷彿させる果実味を前面に出したものとも違う。オレンジの皮のフレーヴァーが口中に広がり、何かがひとつ突出しているというより、最初から全てがきれいにブレンドされている印象です。生産量が95ケースと少ないため入手困難ではありますが、ナパなどに行った折には是非1本みつけてきてください。さすが、ジョン・コングスガードやフィリップ・タイタスが見込んだだけのことはある実力を備えたニコルでありました。

ディナーの後は、さっと一風呂浴びて酔いをさまし、掘りごたつのある個室に会場を移して第二ラウンド開始。焼きおにぎりとチーズ&クラッカーをサカナに、さらにじゃかじゃか空くボトルたち…。あっれだけっ飲んだのに、誰一人二日酔いになることもなく夜ふけまで涙を流しながらお腹が痛くなるほど笑い続け、翌日はさわやかな笑顔で朝シャンができる VIVA の仲間は相変わらずクールです。

マヤ女将はインフルエンザで倒れていたものの、若いスタッフがゆめやの真骨頂である明るい笑顔で、出迎えの瞬間から最後の見送りまで実に素晴らしい対応、至福の時間をサポートしてくれました。あのゆったりした雰囲気を保ちつつ、きびきびしている所作は、どうやって身につくのだろうか。まるでアマンリゾートにいるみたい(ホント!)日本旅館にフレンチレストランなみの大量のワインやグラスを持ち込ませてもらって、あれやこれやリクエストの量も尋常ではなかったのに、誰ひとり嫌な顔をせず頑張ってくれました。 みなさん、日々時間に追われ忙しく仕事をされているので、この『ゆめや』でのゆったりした時間は明日への活力になったかと思います。

ワインリスト

空いたボトル途中経過報告

  • – 2000 Deutz Brut Millesime
  • – 1990 Guy Michel & Fils Brut Millesime Pinot Meunier
  • – 2004 KONGSGAARD The Judge Chardonnay
  • – 2004 Peter Michael Point Rouge Chardonnay
  • – 1993 Chevalier Montrachet Grand Cru Domain Michel Niellon
  • – Suntory The Premium Malts Beer
  • – 1987 Guy Michel & Fils Millesime
  • – 鄙願
  • – Jan De Lichte Bergian Beer
  • – 2004 Abiouness Wines Pommart Clone Pinot Noir
  • – 1985 Beaune 1er Cru Pertuisots Leroy
  • – 1988 Grands Echezeaux D.R.C

ひとやすみ

  • – Krug Grande Cuvee Brut
  • – 2004 Flowers Camp Meeting Ridge Pinot Noir
  • – 2000 Dalla Vale MAYA
  • – 2000 Peter Michael Les Pavot Meritage

翌朝

  • – Suntory The Premium Malts Beer
  • – 2000 Deutz Brut Millesime
  • – Diebolt Vallois Prestige Brut
  • – 1978 Cote Rotie Domain de Vallouit
  • – 2002 Pinot Noir Tarrawarra Australia

反省会用に持ち越し

  • – 1988 Cos D’Estournel Saint Estephe
  • – 1989 Ivan Tamas Cabernet Sauvignon Reserve

MENU

筍むしゃむしゃ食べてる人いたなー

お造りは地酒の鄙願で変化球を

のどぐろ、悶絶の美味しさ

  • – 先付け 春やさい和え物桜ジュレかけ
  • – 前菜 筍釜 平目肝和え うるい胡麻和え
  • – 椀 帆立百合根饅頭
  • – お造り三種
  • – ゆめや饅頭
  • – 蒸し物 かに茶碗蒸し 地物 焼きずわいがに
  • – 炭火焼 のどぐろ
  • – 炭火焼 村上牛ステーキ
  • – お食事
  • – デザート

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